社会人になって初めて受験した資格が「個人情報取扱主任者」でした。新卒社会人1年目の時でした。
自分の意思で受験したわけでなく、会社側からの要請で受験しました。そのため、世間的に結構有名な資格かと思っていたのですが、実際はかなりマイナーな資格であったと思います。
というのも、受験資格に「一般社団法人日本クレジット協会の会員企業・団体の職員」という条件があり、個人が好きに受験できる資格ではないからです。
金融業界の会社で働く人が主に受ける試験となっております。
本投稿は受験した当時の経験を含みます。現在と少し違いが出ているかもしれません
目次
【一発合格】個人情報取扱主任者試験の難易度・勉強時間・テキスト:本記事の内容
- 個人情報取扱主任者制度の紹介
- 試験日程・難易度の紹介
- 申込み~受験までの流れを説明
- 勉強時間と勉強方法について紹介
個人情報取扱主任者制度とは
公式の言葉を借りると以下の通りです。
個人情報保護法令等や認定 個人情報保護団体の定める保護指針を十分理解し、それを遵守するとともに、個人情報の 取扱いに関する基本的知識や具体的対応を習得することで、社内及びクレジット業界にお ける個人情報保護の推進を図ることを目的としたもの。
つまり、個人情報を正しく理解し運用できる人を認定する資格です。
どんな会社や仕事でも個人情報の取り扱いはついて回ります。その中でも金融業界は特に重要な個人情報を大量に取り扱っております。
もともと一般社団法人日本クレジット協会が主催していることからも、金融業界の中でもクレジットカード関連会社で特に受験されているのかと思います
試験日程
毎年、上期・下期で2回/年の受験機会があります。
- 上期:毎年9月上旬の2日間
- 下期:毎年2月上旬の2日間
特徴としては、受験者数が多いためか、2日間の開催日程があるということです。
ただし、実際に受験するのは、2日間の内の1日です。
そのため、当たり前ではありますが、1日目と2日目で問題が異なるという事が発生します。
他の資格試験では経験ないことですが、自分が正答できる問題がどちらに出題されるかなど、多少の運の要素が絡んでおります。
試験の難易度は?
難易度を客観的に推測するうえで大切なのが合格基準や合格率です。
合格基準と合格率は以下の通りです。
- 合格基準:100点満点中70点以上
- 合格率:平成28年度/78.1% 平成29年度73.5%
合格率を見る限り、試験の難易度は高くありません。
合格率が70%超えているということは、普通に勉強した人であれば合格できるレベルかと思います。過去とは違う問題や、変な問題が出るような事故の可能性も少ないかと。
しかし、これだけで難易度が易しいと断定するのは少し早いです。
なんと、この試験の出題形式として「記述問題」がるのです。
私が受験したことのある試験の中で、記述問題があるのは珍しいです。もちろん「選択問題」もあり、全50問で選択式が約35問、記述式が約15問の割合で構成されております。
- 出題形式は選択式と記述式の2種類
- 全50問
- 選択式(5択)が約30問
- 選択式(2択)が約5問
- 記述式が約15問
試験までの流れ
普通は申し込みをして試験を受けるだけなのですが、この試験は少し特殊なため説明をしておきます。
- 認定講座/試験申し込み
- 添削課題を提出
- 添削課題が70点以上で認定講座修了
- 認定試験
特徴的なのは②の添削課題があるという点です。
普通の試験ではありませんが、この資格は事前に課題を与えられ、その課題を郵送もしくはWEBで送る必要があります。
裏を返せば、添削課題を忘れてしまうと受験資格がなくなるということです。
提出期限も定められているので、必ず確認しましょう。
テキストは? 添削課題は難しい?
試験までの流れだけではなく、テキストも特殊です。
この試験のテキストや問題集を本屋で見かけることはないでしょうし、ネット通販でも入手できないかと思います。(メルカリやヤフオクなどでには存在するかもしれません)
理由としては、申し込んだ時点でテキストが配布されるからです。
添削課題は選択式で、ほぼテキストから引用されております。
そのため、ちゃんどテキストを見て実施すれば簡単です。
ただ、このテキスト自体は文章もページ数も多いものになり、回答箇所を探すのは大変だったと記憶しております。
- 期限内に添削課題を忘れずに対応すること
- 添削課題は選択式で、ほぼテキストからの引用
- 簡単なので期限にだけ注意
勉強方法と勉強時間について
勉強方法は?
前述したように、テキスト・問題集が市販されるものではないので、対策は限られてきます。
本試験に関しての勉強方法は簡単です。
事前に添削課題があるように、基本的にはその課題に近しい箇所を勉強すること。
また、テキスト内の所々に「章末問題」なるものがあるので、その問題を勉強することです。
テキストはページ数が多いものになりますが、全てを読み込む必要はなく、添削課題の付近だけを読めばOKです。
上記の2点を行っていれば、本試験で困ることはありませんでした。
勉強時間は?
勉強時間としては、試験日の2週間前から始めても十分に間に合うと思います。
土日で5時間ほどの勉強で合格可能で、平日に勉強する必要はないかもしれません。
あくまで合格するためだけの目安であり、テキスト全てに目を通すにはもっと時間が必要です。
効率的に合格するためにも、添削課題と章末問題中心で勉強しましょう。
勉強箇所が限られるため、一夜漬けでも善戦できそうです。
- 添削課題で出題された問題を勉強しよう
- テキストの章末問題を勉強しよう
- 合格だけならテキストを全て読む必要なし
- 勉強は2週間前からでも十分に間に合う
なかなか受験機会のない資格かもしれませんが、個人情報への理解が深まる良い資格なので、機会があれば是非受験してみてください。