新型コロナウイルスの影響により、仕事の環境も一変しました。
コロナウイルス前は、いつかは在宅勤務やITを活用した仕事方法に変わるだろうなと漠然と考えながらも、毎日満員電車で通勤しておりました。
しかし、新型コロナウイルスは強制的に働き方を変えました。(10年くらい変化が早まった気がしています)
テレワーク、リモートワークの普及が急激に進む中、「テレハラ(テレワークハラスメント)」、「リモハラ(リモートワークハラスメント)」という新語が生まれました。
目次
テレハラ・リモハラに要注意! 上司と部下が気を付ける点|事例と対策:本記事の内容
テレハラとリモハラに違いはなく、ほぼ同義
テレハラとリモハラの意味は以下のように説明されております。
- 在宅勤務やテレワークに伴う、オンライン上の嫌がらせ
- オンライン会議などで使用するWEBカメラ利用に際する、プライベートに関わる不快な言動
- 在宅勤務やテレワーク時の過度な監視、報告義務
テレハラとリモハラの違い
そもそもテレワークとリモートワークに違いがあるのか。
調べてみると、言葉の成り立ちが違うだけで、現在ではほぼ同義に扱われているようです。
リモートワークという言葉も普及しておりますが、日本では「日本テレワーク協会」という協会があるように、テレワークの方が普及しているようです。
テレハラ・リモハラの具体例
いくつか事例をご紹介します。
セクハラ関連
WEBカメラを利用する在宅勤務だと、普段のオフィスと違い、プライベートな部分が垣間見えてしまうことがあります。
そのため、それに関する言動がハラスメントに当たる可能性が出ます。
- 部屋の中(プライベート空間)を映すように求められる
- 同居人の有無などを尋ねられる
- プライベートの服装に言及される
- 個別のオンライン飲み会に誘われる
- 全身を映すよう求められる・・・など
パワハラ・モラハラ関連
リモーワーク・テレワークのために、上司(管理職)側からすると、部下やビジネスパートナーの働きぶりが見えません。
そのため、過度に監視、干渉しようとすることが起きる可能性があります。
- 時間の使い方や仕事内容について必要以上の報告を求める
- 業務時間外のメール・通話対応を求める
- オンライン会議を過度に求める
- 過度な監視(常にWEBカメラを映すなど)を求められる・・・など
管理職(上司)が陥る落とし穴
セクハラ関連の言動をする上司は言語道断ですが、パワハラ・モラハラ関連は、上司にとって気を付ける必要があります。
特に、普段の仕事場では管理をまめに行い、全て把握したい上司にとっては。
「部下が仕事をサボらないか不安」と思うのは当然のことです。
ただし、だからといって過度な監視をするのは間違っており、部下との信頼関係をもとに、仕事の在り方を考え直す必要があると思います。
テレハラ・リモハラへの対策を紹介
被害者にならないために気を付けること
在宅勤務とはいえ、仕事には変わりありません。
普段の仕事で気を付けること(ビジネスマナー)には、同じように注意しましょう。
- WEBカメラにプライベートな部分(寝具や洗濯物、趣味の物など)が映り込まないようにする
- ラフな格好は避け、仕事にいける服装を着る
- 同居している人がいる場合、生活音が聞こえないよう気を付ける
加害者にならないために気を付けること
普段の仕事場と違い、人の目がないため気が緩みがちです。
そのため、在宅とはいえ、あくまでも仕事中であるという意識を持つことが大事です。
- 過度なメールや電話を避ける
- 普段の仕事通りにコミュニケーションをとる
- どういった事がハラスメントに当たるのか理解する
仕事の成果を問う仕組み作りが必要
在宅勤務は場所の制約を受けないメリットがある反面、やはり、働く人の状況が見えないという点があります。
「どれだけ仕事しているか分からない」という事が、過度な確認につながる原因だと思います。
これは、普段の仕事場での課題でもあります。
個々人の仕事を正確に把握する仕組みが作られないまま、コロナ影響により強制的にリモートワーク・テレワークに切り替わってしまいました。
そのため、仕事場であれば目で確認可能だったことができなくなり、過度な確認をしてしまいます。
成果で進捗を確認し、評価する
これを回避するには、仕事の成果物で進捗を確認し、評価する仕組みが必要だと思います。
長らく日本では根付いていない「成果主義」という考え方にも捉えられますが、リモートワーク・テレワークが主流になる以上、仕事場で残業して長時間働く=頑張っているという評価はできません。
新型コロナウイルスによる変化は、働き方だけでなく、会社の評価方法まで影響しているのかもしれません。
以上、テレハラ・リモハラで上司と部下が気を付ける点|事例と対策の紹介でした。
誰かの為になっていれば幸いです。